vegetablesti

無肥料、無農薬、不耕起。
土壌内の微生物の力だけで育った自然やさい


vegetablesimg01
フクシマだからこそ、安全・安心な自然農法を!
フクシマ復興応援ネットワークは、有志の皆さんと農業県福島の復興再生を応援する農業法人「㈱自然やさいファーム」を設立し、伊達市梁川町に「福島だて農場」を開設することができました。化学肥料や農薬を使わない「自然農法」に「深層土壌加温システム」を一体化した「環境保全型フクシマハウス自然農法」で、土壌内微生物の力で安全・安心で健康な「自然やさい」を四季を通じて、混植、省力、高収穫で栽培する自然農業の普及を支援していきます。

自然農法やさいと慣行農法やさいの比較

  • 土壌づくり
      • 慣行農法やさい
      • shizenyasaiimg01
      • 作物を栽培する作土層が固い単粒構造の土壌になっている。
      • 作土層の20~30㎝下に、作物が根を張れない硬盤層(肥毒層)が存在している。
      • 作土層の土壌は浅く、耕起と化学肥料投入の繰り返しで、微生物の棲めない単粒構造化が進んでいる。
      • ふくしま自然農法やさい
      • shizen
      • 土壌を60~100㎝掘削し、硬盤層およびその下の単粒構造の心土を物理的に破壊する。
      • 掘削した溝にわらや草を引き、光合成菌を散布し、土を埋め戻し、微生物が棲息できる自然界の疑似団粒構造の土壌をつくる。
      • 硬盤層の土壌を煮出した上澄み液と酵母菌、光合成菌の混合液散布で微生物の繁殖を促す。
      • 耕起しない、化学肥料を使用しないことで、微生物が棲息する水はけ、水持ちのいい深い団粒構造の作土層が永続的に維持される。

自然農法のための団粒構造の土壌づくり

  • image1719
    土壌の約100Cmの深さまでの掘削
  • image1720
    作土層、硬盤層、心土の深さの確認
  • image1721
    わら、草の投入、深層土壌加温パイプの埋め込み
  • image1726
    掘削土壌の埋め戻し
  • image1724
    微生物繁殖促進のための硬盤層煮汁上澄み液、酵母菌、光合成菌の混合液散布
  • image1725
    整地
  • 作物の栽培方法
      • 慣行農法やさい
      • 作物の成長を促進する窒素肥料を中心に化学肥料を投入する。過剰な窒素分を求めて虫や病原菌が集まるため、農薬を使用する。
      • 単一野菜の大量栽培が多い。
      • ふくしま自然農法やさい
      • 化学肥料、有機肥料を使用しない。
      • 農薬を使用しない
      • 深い団粒構造の作土層に自力で根を長く張らせ、微生物からの養分で育てる。
      • 通年での栽培を可能にするため、冬期は深層土壌温度を温水パイプで15℃前後に維持する。
      • 家庭常備やさいをセットで混植する。
  • 作物の特徴
      • 慣行農法やさい
      • 窒素肥料を過剰に与えることで、早く収穫ができる。
      • ビタミン類などの栄養素の減少が見られる。
      • ほうれん草や小松菜、チンゲン采等の葉物は「硝酸性窒素」を多く吸収し、濃い緑色になる。
      • 冷蔵庫に保管しておいてもドロドロになることが多い。
      • ふくしま自然農法やさい
      • 作物は自力で根を伸ばし、必要な水分や養分を土壌からとって成長する。
      • 成長に時間がかかる分、光合成時間も長く、細胞が緻密になり、シャキシャキ感があり、香りもあり、栄養分も高い。
      • 窒素分は必要分しか採らない、採れないため、硝酸性窒素の濃度は低い。葉物は色が淡く、薄い、黄緑色になる
      • 通年での栽培を可能にするため、冬期は深層土壌温度を温水パイプで15℃前後に維持する。
      • 乾燥するだけで腐らない。

やぶ田ファーム藪田秀行さんが語る
安心で安全な確かな自然農法


vegetablesimg02
やぶ田フアームの藪田秀行さんは、
祖父・貞次郎さん(東大名誉教授、植物成長を促進するジベレリンの精製と結晶化等の功績で文化勲章を受章)の影響を受け、「子供たちの未来のためにも安心で安全な農業を!」という思いから、1999年、北海道十勝に移住し、約6ヘクタールの畑で「自然やさいづくり」に取り組む「自然農法」の実践研究家です。

有機JAS認定の「自然やさい」の高収穫栽培をめざす「環境保全型フクシマハウス自然農法」について、長年親交のある藪田秀行さんに、福島での普及・展開の指導・支援をお願いすることになりました。
避難生活が続く被災者の皆さんが、生産活動や社会奉仕活動を通じて、元気で健康になって戴きたい、さらには世に役立つ食料生産の一助となるように、フクシマでの自然農法の展開を支援します。(やぶ田フアーム)

なぜフクシマで自然農業?


「なぜフクシマで自然農業をやるのか。もっと普通に儲かることやればいいのに」
と思われている方はいると思います。それは多分普通のコトです。
私どもが「環境保全型フクシマハウス自然農法」をやるということは、
フクシマの農業が原発事故被曝にあった悲惨な現実に目をそむけず、
福島の農家の皆さんがあらためて農業で生きる道はどういうことかを考えるからだと思います。

子どもたちの未来を考える!

vegetablesimg03「慣行農法」(化学合成農薬:硫酸塩アンモニウムなどを使用する一般的な農法)は、戦後、技術が確立され、病害虫、土壌障害等の障害や問題が発生しても、対処できる方法が準備されています。収量、品質、収支にもある程度の指標はあります。「自然農法」は数千年の歴史はあっても、指標となる技術体系が存在していません。それでも、やぶ田フアームでは病害虫や多くの問題、障害がなぜ発生するのか、自然の営みとの照らしあわせで、その解決方法はイメージできています。
人の健康、疾病、子どもたちの未来を考える上でも、自然農法に拘ってみる価値はあると思います。いばらの道かも知れませんが、その先には「自然と一体となった喜びのゴール」があると確信しています。

やぶ田ファームの前史


最初の一年間は化学肥料と農薬の世話になり作物を栽培していました。おいしいこと、安全であることと、人に心から進められる作物は無農薬、無化学肥料でなければ作ることができないことに気づいてしまい、以来化学物質を一切使わないで栽培していました。
当初は畑に残った化学肥料の窒素分が虫を呼び多くの作物が虫の餌となり、消えて行きました。やがてその窒素分もなくなり、木酢液などの忌避剤を使わなくとも収穫できるようになりました。さらに自然界の循環に気が付き 自然に逆らわないように自然や土や植物に優しい、心から人に勧められる野菜作りが続いています。
農法としては豚ぷん堆肥、米ぬか、貝殻、珊瑚粉末などを使用していました。おそらくこれで畑が自然の状態に戻る下地が出来たのでしょう

2009年から不耕起、無肥料、無堆肥の自然栽培に!


2008年から畑の一部で無肥料、不耕起をやった結果、土がふかふかで草が生えにくく、作物の成長に良い結果がでました。この事は科学では証明できないようですが、目の前で起きているので、ハウス以外は全てこの方法に切り替えました。
2009年度からはハウスも全て不耕起、無肥料、無堆肥と自然栽培に切り替えました。今では畑にあった離底盤と言われる硬い土の層が消滅してしまい、細い棒が砂利層まで手で突き刺さるようになりました。

自然栽培で、有機JAS認証を取得!

  • vegetablesimg04
  • vegetablesimg05
「有機栽培」は、近頃当たり前の言葉になってきました。そのほか「減農薬」、「低農薬」、「無農薬」、「特別栽培」などいろいろな紛らわしい表現がありますが、この中で一番安全なものはどれでしょう?
「無農薬」かな?、実は「有機栽培」でした。今では化学物質を使わない畑で3年以上栽培を継続し、「JAS有機認証」を取得した農家だけが使うことを許されるのが「有機」という言葉です。「やぶ田FARM」では化学肥料、農薬など一切使用しない、自然栽培で、平成17年5月JASを取得しました。
「有機栽培」よりも安全なのは「自然栽培」です。「自然栽培」で収穫した作物の中身の組成が全くちがうのだと思いますが、冷蔵庫に放置したままにしても腐って溶けることが無く、黄色く枯れて行くんですよね。自然界ではこれが普通のことですね

「フクシマ自然農法」への期待
自然栽培の家庭常備やさいをお安くお届けできる!

vegetablesimg06ほうれん草の発芽状態を見て下さい。画像からエネルギーを感じて戴けましたでしょうか。なにげない発芽ですが、「草が出ていない」ことにご注目していただけると面白いと思います。
草が生える最大の条件は施肥と耕起ですが、どちらもしていないので草取りの労力がゼロです。ということは、これからの作業は収穫と出荷だけということになります。


これで収穫量が慣行栽培並みであれば、原価としては最高条件です。出荷も調整も袋詰めも必要ないということで、一人でどれだけの栽培面積がカバーできるか、たぶん三反歩ぐらいは可能ですね。
現実の量販店向けほうれん草の場合、夏場は下葉4枚を除去します。この下葉とりと袋詰めの作業があると、10~16時間で40箱ぐらいでしょうか。大変な作業です。この2工数、単価1万円、2万円を払って、40箱。1箱500円、20袋入りだから、1袋25円、袋代が6円。箱代、歩留まりを入れると、ほうれん草の値段はどうなってしまうのか?
量販店は売価の35~40%を取るわけですから、納入価格はいくらで、生産者には結局いくら入ることになるのか。普段なにげに量販店で購入するほうれん草などは、資材、労賃、歩留まり損が大きな割合を占めていることがおわかりでしょうか。
「我が国の野菜が世界一高い」と言われる原因がここにあります。これも、結局は消費者が容認していることということに気がつけば、何かが変わりそうです。自然栽培の場合は、作物が腐敗しないため下葉とりのような作業は必要ありません。袋詰めも必要としません。一人、数時間で100箱の出荷は可能です。此処は大事なところです。「環境保全型フクシマハウス有機農法」の役割もここにあります。